ブリザック レボ1
ブリジストンのブリザックのレボ１は、性能と価格の面で人気のスタッドレスタイヤで、レボ２の下位モデルに位置しますが、mz-03と共に性能評価の高いスタッドレスタイヤです。雪道は走るけどそれほどでもない人に人気のブリザックの情報です。
スタッドレスタイヤ 性能比較 ブリザック レボ1
ブリジストンの現行スタッドレスタイヤ３種類の中では中間的な性能に位置し、解けかけの雪道走行ではレボ2と同様の性能をもっています。
カタログなどにもかいてあるようにブリザック レボ1は前モデルとも言うべきMZ-03に採用したメガ発泡ゴムの気泡と水路に、より大きい水路（水の逃げ道）を新たに設けて除水性能を向上させ、 滑りの原因となる氷の上に出来た水の膜を効果的に取り除いて、氷路面にタイヤを密着させることでよりスリップしにくくなっています。
タイヤが雪の上や氷の上で滑るというのは、雪や氷自体が滑るのではなく溶けた水が膜を張ってその上にタイヤが乗るから滑るのです。ハイドロプレーニング現象と言うのがありますが、高速で水溜りに入ると排水が間に合わなくなりブレーキもハンドルも効かなくなるというのと似ていると思います。
ですから、この排水能力が高ければ、路面にタイヤがくっついてくれるので、コントロールが効くという事ですね。ですから氷上はもとより、シャーベット上の雪道でもその性能を発揮してくれるのです。
更に発泡ゴムは、新たに設けた太い水路に高硬度のバイト粒子を固定していますので、このバイト粒子が氷に引っかかると同時に、水路に施した特殊コーティングによるエッジ効果により、氷上グリップ（ひっかき効果）をアップしています。つまり、細かく硬い突起が氷の路面に食い込むのでそれだけ路面を捉えるということです。
レボ1に採用されている発泡ゴムのもう一つの特徴は、ゴムの柔らかさを維持するということです。タイヤの材質であるゴムが気温の低下などで硬化すると、接地面が柔軟に路面に着く事が出来ないのでスタッドレスタイヤの性能は低下します。発泡ゴムは、ゴム内にある多数の気泡の働きで十分なやわらかさ・しなやかさを維持できるのです。
更に気泡は、スタッドレスタイヤの使用限界の目安であるプラットホームの深さまで入っていますから、タイヤが減るたびに次々と新しい気泡が現れて、長期間にわたり優れた効きを発揮してくれるのです。
もちろん発泡ゴムは、ゴム自体のしなやかさもアップさせていますので、気温が低下しても、氷上でのグリップ性能を決定付けるゴムのしなやかさを維持し、路面への密着性を高めています。
以前のモデル（旧モデル）ではありますが、その性能は首都圏の積雪や冬のお守り代わりには十分であると言えるでしょう。
