胃薬の効果

胃薬の種類を効果で分けると胃液の分泌を抑えて空腹時や夜間の胃の痛みやむかつきに効くものとして、胃酸を中和する炭酸水素ナトリウムなどを配合する制酸薬とH2ブロッカーといわれる胃液を分泌する細胞に働く成分の胃薬に大別できます。

制酸薬の成分のうち炭酸マグネシウムやケイ酸アルミニウムなどは抗菌剤の働きを弱めてしまうので飲み合わせには注意しましょう。

女性に多い膀胱炎などは、抗菌剤が処方されますが、抗菌剤は胃を荒らすことが多いため自己判断で胃薬と同時に飲む人もいるのですがこれでは効果半減というわけです。

ここ数年、H2ブロッカー処方箋がなくても購入できるようになり人気のあるのがH2ブロッカーです。

しかし、H2ブロッカーの成分であるシメチジンが、胃酸を抑えると同時に体内での薬の分解も抑えてしまうため飲み合わせには注意が必要です。

胃を荒らさないようにと安易に用いると飲み合わせた薬の種類によっては過剰症を起こす事もあるのです。

胃薬の中でも良く効く部類のものですが数日経っても改善しない場合には、胃潰瘍などの病気が隠れている場合もありますで、医療機関での診察をおすすめします。

その他の胃薬の種類には、胃粘膜保護として胃粘膜の修復や保護を促進するものや胃もたれ等に消化酵素製剤、生薬が主体の健胃薬や総合胃腸薬などがありますが、使用や購入の際には薬剤師への相談をおすすめします。

症状がどんなときにどんな風にどの部分に現れるのかをきちんと伝える事が必要ですね。

ピロリ菌の検査と除菌

ピロリ菌は1983年に発見された菌で、胃の中の強い酸の中でも行き続け胃壁について胃の内側の粘膜を傷つけます。長年胃の痛みに胃薬で凌いで来た人が、ピロリ菌の除菌で、その痛みが無くなる人もいるということです。

このピロリ菌は胃炎だけでなく胃潰瘍や胃がんにも関係すると言う説もあります。元来健康な胃粘膜はきれいなピンク色でそのヒダもはっきりとしています。

ところがピロリ菌に感染した胃は、赤くただれて所々に出血が見られ、ヒダも萎縮して色もまだらになっています。

ピロリ菌に感染してもすぐには重大な症状は出ないので、感染に気がつかない人が多いのですが、年齢が進むにつれ感染者は多くなるといわれ50代から60代では半数以上が感染しているといわれています。

ピロリ菌の検査

ピロリ菌の検査には、いくつか方法があり内視鏡で直接胃の粘膜を採り調べる方法や呼気検査と呼ばれる呼気中の尿素を測るもの、血液中の抗体を調べる血液検査などがあります。

ピロリ菌の除菌

ピロリ菌の除菌には、抗菌薬を1週間きちんと服用することで出来ることが多いということです。

しかし、最近は抗生物質に耐性を持つ菌も増えているといいますので、ピロリの除菌が必ずできるとはいえないようです。

さらに、ピロリの除菌の費用は、健康保険が適用されるのは胃潰瘍や十二指腸潰瘍の患者ですから、それ以外のひとがピロリの除菌をする場合には自費となりますので、医療機関に相談して判断しましょう。

胃薬の種類をイロイロと変えてみてもなかなか症状が好転しない人は、ピロリ菌を疑ってみるのが良いと思います。

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